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2019.07.28

ホームページ更新に向けて

平成の時代が終わり、令和の時代が始まりました。当社団も設立から既に7年の歳月が流れ、新しい時代に向けた取組を行っていかなければなりません。 重厚長大産業を中心とした金属、コンクリートの時代「昭和」を経て、プラスチックを中心とした樹脂の時代「平成」となりましたが、昨今の海洋プラスチック問題などの出現を考えると、資源循環の重要性を再度認識させれられます。 そのような流れの中にあっても木材は形、役割を変えながら営々と務めを果たしてきました。 木材は再生可能の資源として重視されて来ていますが、木材を生み出す故郷は森林であります。森林の機能は既に言われているとおり、水源かん養やCO2の吸収固定をはじめ多々ありますが、最近の研究では健康に良い影響を与える事も判って来ました。 また、材料となって故郷を離れた木材であっても、住宅や職場などで調湿機能を発揮し、香りでも癒してくれます。 これより先、「令和」の時代は人口の急激な減少を迎えます。今まで経験したことの無い未体験ゾーンに突入していく訳ですが、従来の価値基準であった損得勘定や効率優先の考え方が覆る可能性もあります。 都市における木材利用が資源ストックとして、森林のような役割を持つことも必要でしょうし、一方では森林の中に企業の木造事務所が点在し、太陽光発電とITで業務を行う事が主流になるかもしれません。 その日の為にも、私たちは謙虚に粘り強くデータを集め、多くの方々と連携し、情報発信に努めて行きたいと思います。

2019年7月 有馬 孝禮(東京大学名誉教授)